KGCの梅林が工事で閉鎖されて以来、ロウバイやウメ撮影が満足に出来なくて去年はこの時期モヤモヤしてました
そこで家から頻繁に行ける場所にロウバイやウメが撮影出来る場所はないかと探したところ、KGCから約4kmの場所に『花と緑の振興センター』という場所がある事が判明
実は自分も何度か目の前を通った事あるんですよね(笑)
『花と緑の振興センター』という施設がある事も知ってはいたんですが、場所と名前が一致していなかったんです(苦笑)
当日は施設全体のロケハン、状況が良ければ撮影もしてみようと詩乃を連れて行きました
KGCは子供も遊べる植物園ですが、この施設は樹木がメインの大人向け施設といった感じ…
KGCでは見られない又は見られなくなった植物も多くあり、植物とドールを撮る自分にとってはかなり良い場所でした♪
現在見頃なのはロウバイ、サザンカ、ツバキ、そしてヒメリュウキンカが早くも咲き始めていました
ウメには少々早かったようです
ロウバイを逆光透過で
あまり良い位置に咲いてなくて、ドールと撮るのも難しそう…
早くも咲き始めていたヒメリュウキンカ
一般的なヒメリュウキンカよりかなり大きいので、ここのヒメリュウキンカは大型種のマヨールだと思われます
KGCではリニューアルされた時に無くなってしまったギョリュウバイ
花の名前に馴染みのない方も『マヌカハニー』といえばピンとくるのではないでしょうか?
ちなみにギョリュウバイはオーストラリアの植物
花と緑の振興センターにはオーストラリア産植物の一角があり、そこに植わっていました
ワビスケ『太郎冠者(たろうかじゃ)』
桃色ワビスケの代表品種
有楽(うらく)とも呼ばれています
太郎冠者の実物を見たのは初めて!
実はかなりテンション上がりました(笑)
何故そうなったのかは今後のブログにて…
園内を散策していると色々な野鳥にも出会いますね~
ここでもカワセミに遭遇…
自分が行く場所には高確率でカワセミが居ますね(笑)
詩乃を連れて来たのはロウバイと撮る目的だったので、施設を一周した後に撮影開始…
f/9 SS1/15秒 ISO-100 焦点距離202mm
この日Xで出されたドール撮影お題が『とる』だったので、NikonミニチュアカメラコレクションからニコンFを小物としてチョイス
ちなみにニコンFは昭和34年に発売されたカメラです
レトロカメラは和装の詩乃と相性良いので重宝しますね~♪
ロウバイが咲いている一角はかなり小規模でとても広角で撮れるような感じではなかったので、花と詩乃メインの縦構図で撮影しました
もう一枚…
f/9 SS1/15秒 ISO-100 焦点距離450mm
最初に撮影した詩乃の配置はそのままで、カメラ側を移動させテレ端で撮影した写真です
ロウバイ撮影でいつも思うのは枝の処理の悩み…
ウメの場合は枝ぶりを構図に盛り込む事で安定させられるんですが、ロウバイはその点が難しい…
まず、ウメと違って花自体が枝と同系色である事
枝と花とがお互いを引き立たせる色ではないので、花を目立たせようとすると必然的に枝も目立ってしまう…
しかも大抵の枝が斜め上向きなので枝ぶりで攻める事も出来ない
枝が目立つ=被写体と嫌な被り方をする
自分は極力避けて撮りますが、人物ポートレートで駄目な例としてよく挙がる『メザシ』『クシザシ』『ギロチン』構図になりやすい
低木樹木撮影はこのリスクがとにかく多いです
ロウバイは特にですが、ウメ、サクラ、紅葉撮影でも同じ事が起こりやすいですね
そうならないように構図を考えつつ花を目立たせるのが結構難しいんですよねぇ…
前ボケ構図を狙うとさらに難易度が上がります(汗)
ちなみにテレ端でf/9まで絞っているのは、なるべくロウバイをボケさせない為です
枝もハッキリ写るリスクがありますが、何と撮っているのかが分からないとロウバイ撮影である意味自体がないので…(苦笑)
f/14 SS1/20秒 ISO-200 焦点距離450mm
Xで出されたドール撮影お題『とる』をクリアする為に撮った写真です
シチュエーション的には上記のシチュなんですが、構図的には真っ直ぐコチラを見てる構図ですね(笑)
カメラを正面に構えるポーズは今までも何度となく撮影していますが、このポーズの時は顔へのライティングが難しいです
カメラが顔の目の前にあるので基本的に影が出る為に表情が暗くなるという欠点があります
それを回避する為、色々な角度からライティングして顔を明るく撮らないといけない…
あと注意するのがアイに入るキャッチライトの位置
自分はキャッチライトの位置によってドールの表情を作り出しているので、こちらを向いている説得力を出すキャッチライトの位置が重要になります
簡単に説明すると、ドールのアイは大まかに2種類あり、描き目アイ(ヘッドに直接描かれている立体感のないペイント)と入れ目アイ(眼球がヘッドの中に実際に入っているアイ)があります
そして後者のアイには固定アイと可動アイがあり、詩乃の場合は固定アイになります
固定アイと可動アイにはそれぞれメリットとデメリットがあります
固定アイの場合、一度しっかり目線を真正面に調整して取り付ければ運搬の振動等で視線がズレる事がないので左右のアイの視線のズレを気にする事無くいつでも撮影出来るメリットがあります
デメリットは視線が最初に取り付けた向きに固定される事
言ってしまえば常に同じ視線なので撮った写真が単調になりやすいという事です
可動アイのメリットは何と言っても視線を自由に演出出来る事
撮影技術に頼らなくともドールそのものが視線を演出してくれます
デメリットは、アイが動く為に毎回ちゃんと視線を調整しないと左右の視線がズレた写真になりかねない事
自分はドール撮影で最も気を使っているのが瞳の表情・視線なので、アイのズレが0.1mm単位でもズレているとすぐ分かるし気になってしまいます
これは自分の写真でも他者が撮った写真でも同じ
その為、可動アイのように毎回動くアイはズレが気になって撮影出来ません(汗)
なのでウチのドール達は全て固定アイにしています
先程も書いた通り、固定アイは視線も固定されるデメリットがあります
それを上手く表情付けするのがキャッチライトです
人物ポートレートを撮られる方には説明不要でしょうが、『キャッチライトとは何ぞや?』という方の為に説明…
キャッチライトというのは瞳に映り込む光の反射の事で、この写真でいうと詩乃の瞳孔部分に映り込んでいる白い点の事です
マンガ等では『ハイライト』と呼ばれますね
所謂瞳のキラキラ表現に使われる部分の事です
キャッチライトは被写体を活き活きとさせる効果があり、瞳のある生き物全般の撮影ではコレの有無がまず魅力の基盤を構成します
生気のない表現をする場合はあえてキャッチライトを入れずに撮影する訳です
ドール撮影の場合も同じ
よく撮影の際にレフ板やスピードライトを使用しますが、あれは単純に被写体を明るくするだけではなくキャッチライトを入れる為にも使用されています
この詩乃の写真に話を戻しましょう
詩乃の顔は斜め右下側に傾いていますよね
よって、本来は視線も同じ方向に向いている訳です
ですがキャッチライトを入れる位置によって詩乃がこちら側、正面を向いているように演出している訳です
固定アイの場合、こういった撮影技術でドールの表情を作り出すのが重要になります
余談ですが、ニコンFのレンズ前玉に映り込む景色もちゃんと演出して撮っていますよ
ミニチュアなのにリアルでしょ?(笑)
カメラの小物で撮影した後は和傘を使って撮影しました~
f/5.6 SS1/20秒 ISO-100 焦点距離217mm
一応赤色と藤色2色の和傘を持って行ったんですが、ロウバイと合わせるなら赤の方が映えるかなと思い赤い和傘を持ってもらいました
風も弱かったので撮影自体は楽でしたね♪
ただ、傘を広げると枝の間に入れにくいので撮れるスペースがかなり限定されるのがちょっと難しかったですねぇ…
ロウバイ園とかなら株そのものを別のものに替えて撮影出来るんでしょうけどね
Xの方で友人が藤色の着物でロウバイ撮影した写真をあげていたんですが、そちらもなかなか色合い良さそうでしたね
ロウバイの黄色は赤も青もどちらも合うって事でしょうか(笑)
青系で組み上げた構図も試してみたいですね~♪
傘をさしたポーズをテレ端まで寄って撮影…
f/5.6 SS1/20秒 ISO-100 焦点距離450mm
枝の五月蝿さをなるべく減らせる構図を狙って、ズームをテレ端にした分カメラを離して調整してみました
傘で邪魔な枝を隠せる利点もありますが、ロウバイの黄色が減ってしまうデメリットもあり…
傘を使うと縦構図で寄った場合は背景の大半が傘になってしまうので、どれだけ前ボケに良い枝があるかが肝要になりますね
逆に、背景が良い場合は横構図にして2/3~半分位を背景として見せる構図を狙います
少なくとも此処のロウバイでは横構図は厳しいですかねぇ…
和傘をさした詩乃のアップ、こちらはプロソフトン クリア使用で撮影~
この日の天気予報はだんだん曇る予報で、予報通り陽が隠れてしまいました
プロソフトンはソフトフィルターですが光の滲みを演出するフィルターなので本来の効果を十分に発揮出来ず(苦笑)
まぁ今回はロケハンがメイン目的、ロウバイ撮影はあくまでもオマケだったので上出来な成果ではないでしょうかね
今の時期で目を付けていたのが此処と古代蓮の里です
どちらもロウバイやウメが撮影出来るというのでチェックしていました
花と緑の振興センターと古代蓮の里のロウバイは既に見頃、27日がフラワーナイトガールのリリース10周年、29日が雪村 杏の誕生日、31日が花と緑の振興センターの梅園開園日…
恐ろしいほど忙しい一週間です(苦笑)
このぎゅうぎゅう詰めの予定をこなす為、とあるプランを実行したのですが詳しくはまた後日…(笑)